花の浮島 利尻・礼文島巡り     2008/07/02〜05




フェリーで礼文島に向かう
利尻・礼文は、以前からトレッキングで訪れてみたいと思いながら、なかなか実現しなかった憧れの地である。
最近体力や気力の衰えを感じ始め、自分達だけでの遠出が億劫になり、このまま行けないかもしれないと思ったので、取り敢えず安直に行ける某旅行社の観光ツァーに参加してみた。
朝8時に山口宇部空港を発ち、羽田で飛行機を乗り継ぎ新千歳空港に12時35分に到着。バスに乗り換えて更に約6時間、今朝我が家を出てから15時間、20時過ぎに稚内市内のホテルにやっと着く。やはり日本最北端の地は遠い。
翌朝(第2日目)7時過ぎ稚内港から出るフェリーに乗り込み、まず礼文島に向かう。

稚内〜利尻・礼文を結ぶハートランドフェリーは、夏の観光シーズンとあって、船内の客室は座り場もない程の混みよう。客室の定員は、夏期は632名、それ以外は500名と書いてあるから、観光客の多い夏期は入れるだけ無理して詰め込むのだろう。稚内港から礼文島の香深港まで約2時間の船旅は長いと感じた。

後方は稚内港

フェリーから見る利尻山
稚内港を出て暫くすると、利尻富士と呼ばれる利尻山が見え始める。利尻山は標高が1,721mのコニーデ型の死火山であるが、均整のとれた山容はまさに「富士」と呼ばれるのに相応しい。
やがて礼文島も見えてきた。利尻島と同じ火山島でも礼文島には高い山はなく、お皿を伏せたような平べったい形をしている。
稚内港を出て1時間55分、9時25分に礼文島の香深(かふか)港に着く。船を降りてバスで日本最北限のスコトン岬に向かう。

礼文島が見えてきた

日本最北限スコトン岬(沖に見えるのがトド島)
スコトン岬は日本の「最北端」ではなく、「最北限」と言われている。ちょっと紛らわしいが、ほんの僅かな緯度の差で最北端は宗谷岬に譲ったが、日本領土の北限に位置する島の北端と言うことでこの名がついたとか。しかし、更に沖にはトド島と言う日本固有の無人島があるのに?まぁ〜いいか!細かい詮索は止めておこう。
何はともあれ、確かに最北限の地に来たという証拠写真をゲット。礼文島には、海抜0メートルでありながら春から秋にかけて綺麗な高山植物が咲き乱れる。レブンウスユキソウ、レブンアツモリソウ、レブンソウなど「レブン○○」と頭に着く花も多い。礼文島で見かけた花の幾つかを下に紹介しておこう。

最北限の地到達証拠写真


リシリヒナゲシ レブンシオガマ レブンウスユキソウ レブンアツモリソウ
エゾカンゾウ

チシマキキョウ

ハマナス

レブンキンバイソウ

礼文島内には、レブンアツモリソウやレブンウスユキソウ等高山植物の群生地を経由したり、奇岩怪石の景勝地や美しい海岸線を展望できるトレッキングコースが幾つも整備されている。トレッカーの姿も多く見かけられた。今回は、車窓からため息をつきながら眺めるしかできなかったが、何時かまたゆっくり訪れたいものである。

元地海岸(中央やや右、海の中にあるのが猫岩)

利尻島沓形港から見る利尻山
礼文島香深港から再びフェリーに乗り、利尻島に向かう。約40分で利尻島西岸の沓形(くつがた)港に着く。
利尻島は中心に利尻山が居座り、その裾野が海岸線に接するほぼ円形に近い島で、その周囲は約60qある。周回道路が整備されており、島を1周できる。利尻山16景と言われ、周回道路から見る山容は、見る場所によって険しかったり、穏やかだったり、いろいろ景色が変わる。今回、沓形から鴛泊(おしどまり)まで半時計回りに廻ってみたが、島の南部にあるオタトマリ沼から見る利尻山が最も綺麗だったように思う。

オタトマリ沼に映る逆さ利尻富士

日本最北端の地碑がある宗谷岬
利尻島内にあるホテルに宿泊し、翌朝鴛泊(おしどまり)港からフェリーに乗り、再び稚内に戻る。第3日目は、日本最北端の宗谷岬に立ち寄った後、ひたすら南下して旭川まで行く。
宗谷岬から晴れていれば、宗谷海峡を隔てた先にサハリンが見えるらしいが、この日はモヤっていて見ることは出来なかった。
旭川市内のホテルに宿泊。翌朝は、いよいよ最終日となる第4日目、美瑛、富良野の花畑を見て新千歳空港に向かう。

富良野のお花畑にて


雄大な北の大地



今回の旅行はバスでの移動時間が長く、正直なところ少々疲れを感じたが、車窓から見える北の大地の雄大な風景に飽きることはなかった。
初日新千歳空港で飛行機を降り、観光バスに乗り込んだ時、ガイドさんが「ニサッタカ シリピカ クニネ」というアイヌ語を教えてくれた。「明日は天気になぁ〜れ!」という好天を願うおまじない言葉だとか。私達の願いが通じたのか、3日目の朝少し雨が降った以外は好天に恵まれた。
留守中に中国地方の梅雨が明けたらしく、5日ぶりの我が家はとても蒸し暑い。涼しい北海道から戻ったせいもあり、一層暑く感じるのかもしれない。
やっと実現した利尻・礼文の旅だったが、ただ観光だけというのは、やはり物足りないというのが、率直な感想である。何時になるかは分からないが、改めてゆっくりトレッキングしてみたいと思った。



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